170113:五反田について

2017年1月13日

特に面白いこともなく、しっかり仕事をした。結局、僕は広告に向いていないのだと思う。広告は水物で、決して作品ではない。どれだけ一生懸命やろうとしても、無意識な拒絶がのだと思う。

23時に仕事を終え、取引先との新年会に向かった。

五反田という場所のチョイスは、その会社、僕の会社の立地を考えても不自然だったが、麻布・赤坂・新橋・六本木じゃない接待はすこし興奮する。

五反田について。

テレビに関わる仕事をしていた時、五反田はいわゆる飲み会の、一つの大きな選択肢だった。テレビ業界では、飲み会は結局風俗店に帰結する。僕はうんざりしていた。知らない女と金を払って性行為に及ぶのが、奴隷制のようで嫌だったから。大抵、1番の若輩者が風俗店まで用意しなければならない。僕は先輩たちのお店を選んで、1時間椿屋珈琲店で時間を潰し、晴れやかな表情の彼らに合流するということを繰り返していた。五反田は、そういう街だ。

街のイメージというのが、僕にはある。皆にあると思う。尺度は様々だと思うけれど、僕の場合は世田谷からの精神的距離が大きくかかわってくる。

渋谷と新宿を比べる時、圧倒的に渋谷へ肩入れする。自由が丘は田舎で、中目黒は立ち寄りたくなる。

すみません、こんなことを考えて過ごしていたけど、結論はないし、今あなたに会いにタクシーに乗っています。